魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
「ねぇ、ユリア」
身体を起こしたキョウが何かを思いついたように瞳を煌かせている。
「ん?」
私はなんとなく嫌な予感を抱えて、ベッドに横たわったまま問い返す。
「サンタクロースってさ、夜な夜な人の枕元にまで上がりこんでナニすると思う?」
……世界中のちびっ子を敵に回す発言ですか?
「プレゼントを置いて廻るんでしょう?」
「でもさ、プレゼントを置くだけだったら玄関先でも良いわけでしょ?」
なにやら、悪戯を思いついた子供の視線を私に向けるのはやめて欲しい。
「やっぱり枕元までいってさー。
可愛い寝顔を見たら、放っておけないと思うわけ」
「いや、相手はちびっ子だから」
……欲情するのはやめてください!
各方面から訴えられること必至ですよ?
「でもさ、うっかり部屋を間違えたサンタがユリアのところに来るといいね♪」
意味ありげに笑う悪魔に、私は枕を投げつけた。
私、たった今しがたコイツのことを大事な存在だと感じた気がしていたのだけれど。
うーん。
神様、前言撤回。
身体を起こしたキョウが何かを思いついたように瞳を煌かせている。
「ん?」
私はなんとなく嫌な予感を抱えて、ベッドに横たわったまま問い返す。
「サンタクロースってさ、夜な夜な人の枕元にまで上がりこんでナニすると思う?」
……世界中のちびっ子を敵に回す発言ですか?
「プレゼントを置いて廻るんでしょう?」
「でもさ、プレゼントを置くだけだったら玄関先でも良いわけでしょ?」
なにやら、悪戯を思いついた子供の視線を私に向けるのはやめて欲しい。
「やっぱり枕元までいってさー。
可愛い寝顔を見たら、放っておけないと思うわけ」
「いや、相手はちびっ子だから」
……欲情するのはやめてください!
各方面から訴えられること必至ですよ?
「でもさ、うっかり部屋を間違えたサンタがユリアのところに来るといいね♪」
意味ありげに笑う悪魔に、私は枕を投げつけた。
私、たった今しがたコイツのことを大事な存在だと感じた気がしていたのだけれど。
うーん。
神様、前言撤回。