魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
「じゃあ、私はどうして雪山で刺されなきゃいけなかったの?」
この際だからなんでも聞いておけと思って、私は口を開く。
が、存外に神様は不機嫌な表情をしてしまった。
「それは私のミスだといっているだろう?リリーも案外しつこいねぇ」
うう、やばい。
神様と仲悪くなったら、絶対に今後の人生に支障が出るわよね?
私は焦って言葉を捜す。
「えーっと、いやいや。
刺した人の気持ちといいますか、思いといいますか」
「へぇ。なかなか鋭いところをついてくるねぇ。
あんなの、狂人の衝動的行為だとは思わないわけ?」
と、神様が面白そうに唇を歪める。
そして、仕方ないから教えてあげようか、と話を続ける。
「あれね、魔界から紛れ込んだ悪魔の仕業。
どうしても、君を消して魔王を我が物にしたい輩がいるってことさ。
気をつけてね☆」
事態の重さと反比例するような軽さで、気遣いの言葉が添えられた。
うーん。
絶対にあなたも『リリーなんて消えてしまえ!』って心の底では思ってるでしょう?
うっすら分かるけれど、さすがに言語化して確認することは躊躇われたので黙っておく。
この際だからなんでも聞いておけと思って、私は口を開く。
が、存外に神様は不機嫌な表情をしてしまった。
「それは私のミスだといっているだろう?リリーも案外しつこいねぇ」
うう、やばい。
神様と仲悪くなったら、絶対に今後の人生に支障が出るわよね?
私は焦って言葉を捜す。
「えーっと、いやいや。
刺した人の気持ちといいますか、思いといいますか」
「へぇ。なかなか鋭いところをついてくるねぇ。
あんなの、狂人の衝動的行為だとは思わないわけ?」
と、神様が面白そうに唇を歪める。
そして、仕方ないから教えてあげようか、と話を続ける。
「あれね、魔界から紛れ込んだ悪魔の仕業。
どうしても、君を消して魔王を我が物にしたい輩がいるってことさ。
気をつけてね☆」
事態の重さと反比例するような軽さで、気遣いの言葉が添えられた。
うーん。
絶対にあなたも『リリーなんて消えてしまえ!』って心の底では思ってるでしょう?
うっすら分かるけれど、さすがに言語化して確認することは躊躇われたので黙っておく。