魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
37.気づかなかった、真実
トン、と。
私が辿りついた先は、真っ暗な場所だった。
さっきまで光の洪水の中に居たので、吸い込まれそうな気になる。
夜闇に、まるで目が慣れない。
ここは……どこ?
不意に胸の中がざわめき始める。
だって。
もしも日本なら、夕方5時くらいのはず。
いくらなんでも、ここまで暗いわけがない。
どくん、どくんと心臓が煩いほどになっている。
やっぱり、失敗しちゃったのよ。
だって、私に瞬間移動なんて出来るわけ無いもの。
どうしよう。
もう一回指を鳴らしてみたらいいかしら。
でも、何も変わらなかったら?
っていうか、また、わけの分からないところに飛ばされたら?
あるいは。
また、ジャックのところに戻ったら、今度こそなんとなく、ヤバくない?
どう、しよう。
……っていうか。
「キョウの、バカ」
勝手に人を置いていくから、こんなことになるんだわ。
暗闇に、声が吸い取られていく気がして心細い。
私が辿りついた先は、真っ暗な場所だった。
さっきまで光の洪水の中に居たので、吸い込まれそうな気になる。
夜闇に、まるで目が慣れない。
ここは……どこ?
不意に胸の中がざわめき始める。
だって。
もしも日本なら、夕方5時くらいのはず。
いくらなんでも、ここまで暗いわけがない。
どくん、どくんと心臓が煩いほどになっている。
やっぱり、失敗しちゃったのよ。
だって、私に瞬間移動なんて出来るわけ無いもの。
どうしよう。
もう一回指を鳴らしてみたらいいかしら。
でも、何も変わらなかったら?
っていうか、また、わけの分からないところに飛ばされたら?
あるいは。
また、ジャックのところに戻ったら、今度こそなんとなく、ヤバくない?
どう、しよう。
……っていうか。
「キョウの、バカ」
勝手に人を置いていくから、こんなことになるんだわ。
暗闇に、声が吸い取られていく気がして心細い。