魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
7.朝から大騒ぎ
カーテンの隙間から差し込む柔らかい朝日に促されるように、私はゆっくりと瞳を開いた。
「おはよう、ユリア」
私の目の前には、樹木から集めた蜜を溶かし込んだようなブラウンの瞳を持つキョウが緩やかに微笑を携えていた。
「おはよう、キョウ」
甘やかな時間を噛み締めるように、そっとその唇に触れるだけのキスをする。
キョウは右手で頬杖をついて、そっと、左手で私の髪を梳く様に撫でた。
「寒い?」
「少しだけ」
私の言葉を確かめてから、枕元にあるリモコンでエアコンを付けてくれる。
なにせ、彼は基本魔界の住人なので、私とは体感温度が違うのだ。
いつか、マイナス30度の世界でも暖房なしに暮らせると言っていたので、共感しあうことは不可能だろう。
寝具の中で探るように私の足を捜し、冷えた足を自分の足で包み込んでくれる。
不思議なことに、マイナス30度の世界で平気なはずのキョウだが、その身体は基本的に普通の人肌と変わらない暖かさをしていた。
特に、今朝みたいに瞳の色が茶色い時には。
「今、何時?」
キョウはちらりと枕もとの時計に目をやる。
「まだ6時前」
「そっか」
ふかっとその胸に顔を寄せた。
まだ、このままごろごろ出来るんだ……。
私は幸せを噛み締めて、キョウの首筋に顔を寄せた。
「おはよう、ユリア」
私の目の前には、樹木から集めた蜜を溶かし込んだようなブラウンの瞳を持つキョウが緩やかに微笑を携えていた。
「おはよう、キョウ」
甘やかな時間を噛み締めるように、そっとその唇に触れるだけのキスをする。
キョウは右手で頬杖をついて、そっと、左手で私の髪を梳く様に撫でた。
「寒い?」
「少しだけ」
私の言葉を確かめてから、枕元にあるリモコンでエアコンを付けてくれる。
なにせ、彼は基本魔界の住人なので、私とは体感温度が違うのだ。
いつか、マイナス30度の世界でも暖房なしに暮らせると言っていたので、共感しあうことは不可能だろう。
寝具の中で探るように私の足を捜し、冷えた足を自分の足で包み込んでくれる。
不思議なことに、マイナス30度の世界で平気なはずのキョウだが、その身体は基本的に普通の人肌と変わらない暖かさをしていた。
特に、今朝みたいに瞳の色が茶色い時には。
「今、何時?」
キョウはちらりと枕もとの時計に目をやる。
「まだ6時前」
「そっか」
ふかっとその胸に顔を寄せた。
まだ、このままごろごろ出来るんだ……。
私は幸せを噛み締めて、キョウの首筋に顔を寄せた。