セカンドの気持ち

ピンポーン♪


インターホンが鳴る。
あたしは急いで玄関に向かう。ドアを開けると会いたかったあなたがいる。


「ちょっとぶりだけど、元気だった?」


部屋に入って座るなり、あなたは聞いてきた。


―あなたに会えなかったから元気じゃなかったよ。毎日連絡待ってたんだよ―


…でもあたしは、


「うん。元気だったよ。毎日忙しくてさ。」


って、強がって答えるの。

ほんとは忙しくなんてない。だってあなたがいつ会おうって言ってくるかわかんないから、忙しくは出来ないんだもの。


あたしはあなたを最優先に考えてるから。



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