もう一度君に恋をする


すると、ぶつかった人がマジマジと私を見ている。


「えっ…何ですか…?」


じっと見られすぎて戸惑っていると、


「もしかして…千尋?」


ぶつかった人が私の名前を呼んだ。


どうして、私の名前を知っているんだろう?


不思議に思いながら、今度は私がその人をマジマジと見た。


……………


「あーー!!」


思い出した!


「雄大!?」

「そう。やっぱり千尋だ。
うわっ、めちゃくちゃ懐かしい。」

「本当だね。
背伸びたし、かっこよくなってるじゃん。」

「お前はあんまり変わらないな。」

「うそー。大人っぽくなってるでしょ?」
< 10 / 201 >

この作品をシェア

pagetop