もう一度君に恋をする


そんな雄大の姿を見ていると、胸がギューっと苦しくなる。


もう“好き”って言ってしまいそう。


揺れるローソクの火を吹き消し、私はじっと雄大を見つめる。


「うん?どうした?」


私の視線に気付いた雄大が私の顔を覗き込む。


「…私、やっぱりもう無理みたい。」

「えっ?
ちょっと意味がわかんない。」

「私…、私、雄大が好き!」

「………」


溢れる想いを伝えたけれど、雄大は何も言わず黙って私から目を逸らした。


わかってる。


雄大には彼女が居て、こんな事を言われて迷惑だって。


わかってたはずなのに、やっぱり寂しい。
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