もう一度君に恋をする


お兄ちゃんは雄大を知っている。


小学生の時、雄大が私の家に遊びに来ればお兄ちゃんも一緒に3人で遊んでいた。


「いつの間に?」

「去年の秋頃に偶然街で再会したの。
将太と付き合っていたけど、私はまた雄大に恋をした。」

「でも、彼女居るんだろ?」

「居るよ。
居るけど、私の事好きって言ってくれたの。
彼女にはずっと別れ話をしているけど、応じてくれないんだって。」


お兄ちゃんも紀香ちゃんも少し呆れ顔をしたけれど、そんなのは気にしない。


だって、私は雄大を信じてるから。
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