もう一度君に恋をする
せっかく楽しい食事だったのに、雰囲気が悪くなってしまった。
「ほら、お肉焦げてきちゃったからとりあえず今は食べよう?」
紀香ちゃんが空気を明るくしようとしてくれた。
「そうだな。」
「お兄ちゃん、紀香ちゃん、ごめんね。」
私達は今の話を忘れて再び楽しく談笑しながらお肉を食べ始める。
「あ〜いっぱい食べた。」
「千尋、俺のおごりだからって食い過ぎだし。」
「そんなケチくさい事言わないでよ。」
焼肉屋をあとにした私達は、紀香ちゃんも一緒に家に帰った。
「私、先にお風呂入っていいかな?」
「いいよ。」