もう一度君に恋をする
バス停にはカップルが立っていて、仲良く手を繋いで幸せそうに笑い合っている姿があった。
こうやって私達は並んで歩いていても、手を繋いではいない。
早くこの手を繋いで歩きたいと切実に願った。
それから何の進展もないまま、高校最後の夏休みへと突入。
朝から夕方まで勉強漬けの毎日を送っている。
雄大と私は学部こそ違えど、同じ大学を目指している。
今日は、雄大の家で一緒に勉強していた。
テーブルの上に置いてあった雄大のケータイが鳴る。
どうやらメールを受信したらしい。
雄大はそのメールを開き手早く返信をして、ケータイを閉じた。