もう一度君に恋をする


何も言わなくてもわかる。


今のメールは彼女からなんだろう。


ケータイを閉じて数秒、今度は着信。


「ちょっとごめん。」


ケータイを持って雄大は部屋を出て行ってしまった。


気にしないで勉強の続きをしようと思っても、気持ちは雄大と彼女の電話に向いてしまう。


1人ヤキモキしながら雄大が戻って来るのを待っていた。


数分後、雄大が部屋に戻ってきた。


「千尋、きりのいいとこまでやったらちょっと息抜きしない?」

「うん、いいよ。」


何も気にしていないそぶりを見せて、私達はまた勉強に取り掛かった。
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