もう一度君に恋をする
「送るよ。」
「1人で帰る。」
雄大の言葉を断り、私達はそのまま駅で別れ別々の電車に乗り込む。
電車に揺られながら、私はさっきの雄大と彼女の姿を思い出していた。
雄大にピッタリと寄り添って、すごく幸せそうにニコニコしていた彼女。
彼女は本当に雄大の事が好きなんだとわかる。
私はそんな彼女から雄大を奪おうとしているんだ。
でも、やっぱり私も雄大が大好きで一人占めしたいと思っている。
家に帰り、とりあえずさーちゃんに電話をかけた。
「さーちゃん、今日はごめんね。」