もう一度君に恋をする
『近くにベンチあるでしょ?
そこに居るから。』
ケータイを耳にあてたまま振り返ってベンチを見ると、そこには確かに雄大の彼女が座っていた。
ケータイを切り、恐る恐る彼女に近付いて行く。
彼女はキッと私を強く睨んでいる。
彼女の目の前に立つと彼女はすくっと立ち上がった。
「ついてきて。」
誰か他の人が待ち伏せしていて私はボコボコにされるのかと思いながらも、彼女の後ろをついて行く。
少し人気のない所まで行くと彼女はクルッと私の方に振り返った。
「あんたと雄大はどういう関係なの?」
「関係?…友達だけど。」