もう一度君に恋をする


謝る事しか出来ないけど、今はこれが精一杯だった。


知らなかった事を知って、とても混乱している。


「私、色々考えたいからしばらく雄大とは会わない。」

「それは、これからの俺達の関係を考えるって事?」

「うん。」

「わかった。」


そのまま私は先にカフェを出た。


もしかしたら、雄大に会うのは今日が最後かもしれない。


そんな事を思いながら家路を辿る。


それからの夏休みは、雄大と会う事も連絡を取る事もせず過ぎて行った。


私はひたすら受験勉強に没頭していた。
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