もう一度君に恋をする


「げっそりしてるよ。」


さーちゃんと真実は顔を見合わせている。


本当は私だって気付いている。


今の私は痩せたというよりもやつれてしまっている事に。


雄大と連絡を取らなくなってからの私は、食欲もあまりなく睡眠もほとんどしなかった。


寝たくても眠れない。


そんな日を何日も続けていれば、やつれてしまうのは当たり前だ。


「私ね、雄大の事諦める。」

「えっ?」


放課後、さーちゃんと寄り道をして学校近くのドーナツ屋さんへに入った。


席に着くなり私はそう口を開いた。


「雄大くんと何かあったの?」
< 148 / 201 >

この作品をシェア

pagetop