もう一度君に恋をする
「げっそりしてるよ。」
さーちゃんと真実は顔を見合わせている。
本当は私だって気付いている。
今の私は痩せたというよりもやつれてしまっている事に。
雄大と連絡を取らなくなってからの私は、食欲もあまりなく睡眠もほとんどしなかった。
寝たくても眠れない。
そんな日を何日も続けていれば、やつれてしまうのは当たり前だ。
「私ね、雄大の事諦める。」
「えっ?」
放課後、さーちゃんと寄り道をして学校近くのドーナツ屋さんへに入った。
席に着くなり私はそう口を開いた。
「雄大くんと何かあったの?」