もう一度君に恋をする
もし私が今日、みんなと街に行ってなかったら。
もしあの時、あの場所を歩いてなかったら。
もしぶつかってなかったら、私と雄大はまた会える事はなかったかもしれない。
色んな偶然が重なって再会する事が出来たんだ。
夕飯も食べて、お風呂も済ませ自分の部屋で横になっていると、
♪〜♪〜♪
ケータイの着信音が鳴り響いた。
ディスプレイには“雄大”の文字。
慌てて通話ボタンを押して耳にあてた。
「もしもし?」
『あっ、千尋?今大丈夫?』
「うん、大丈夫だよ。」
まさかこんなすぐ連絡をくれるなんて思わなくて、少し嬉しかった。