もう一度君に恋をする


『まさか千尋とまた会えるなんて思わなかったよ。
ビックリだな。』

「そうだよね。
雄大、大人っぽくなったね。」

『そりゃそうだろ。
千尋は変わってなかったけどな。』

「ひどーい!私だって大人っぽくなってるよ。」


電話越しでは見えないのに、思わず口をプクッと膨らませてしまう。


『アハハ、ごめんごめん。』

「てかさ、何年振り?
雄大が小4が終わってから引っ越したから、6年振り?」

『もうそんなんになるんだな。
すごいな。』

「だよね。」


雄大と話して、小学校の時に戻った気分になっていた。
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