もう一度君に恋をする
「景子!」
私の呼びかけに気付いた景子は、驚きながら近付いて来る。
「…チロ。」
「ねぇ、ちょっと廊下で話さない?」
「あっ、うん。」
廊下に出て並んで座る私達。
「聞いたよ。
将太と付き合ってるんでしょ?」
「うん。」
私が知ってる事に景子は驚いていた。
少し間が空いて、
「「ごめん!!」」
私達の声が重なる。
目が合って私達は笑っていた。
「チロに完全な八つ当たりだった。
将太と付き合ってる事が羨ましかったんだ。」
「私は景子の気持ちにも気付かず無神経だったよね。」