もう一度君に恋をする


それぞれが手に持ったグラスを高く上げ、カチンカチンと軽くぶつけ合う。


あっちこっちで話に花が咲き、笑い声が響き渡る。


「長谷さん、隣いいかな?」

「どうぞ。」


席を移動したりしながら色んな人と話していると、高井くんが話しかけてきた。


「長谷さんって、どこ高?」

「チロでいいよ。
私は、北高だよ。」

「マジ?
俺の中学から仲いい奴も北高だよ。」


高井くんの友達の名前を聞いたけど、私の知らない人だった。


私は高井くんと話している時、終始笑っていた。
< 163 / 201 >

この作品をシェア

pagetop