もう一度君に恋をする


話に夢中になってしまい、気付けば1時間も話してしまった。


『なぁ千尋?
また連絡してもいいか?』

「うん、いいよ。」

『じゃあ、またな。』

「うん、またね。」


本当はもっと話していたかった。


でも、また連絡してくれるって言ってくれたから、これっきりじゃない事を願おう。


電話の中で色んな話をしたけれど、私も雄大もお互いに恋人が居るかは聞かなかった。


どうしてなんだろう?


聞きたくなかったし、聞かれたくなかった。


ほんの少し前まで雄大と話していたケータイを握りしめていると、

聞き慣れた着信音が響いた。
< 17 / 201 >

この作品をシェア

pagetop