もう一度君に恋をする


クリスマス会とは名ばかりで、実際はただの飲み会。


「チロ〜、飲んでる?」

「飲んでるよ。」


周りの友達は恋人がいないというやけ酒なのか、最初からハイペースでやたらと絡んでくる。


どんちゃん騒ぎをしながら、楽しい時間を過ごしていた。


居酒屋の後はカラオケへと向かう。


その途中で、私のケータイが鳴った。


「もしもし?」

「チロ?
今帰ってきたけど、来る?」


電話は圭司から。


「今大学の友達数人とカラオケに向かってるんだよね。
それ終わってから行ってもいい?」

「あー、わかった。気をつけて来いよ。」

「うん、じゃあね。」
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