もう一度君に恋をする


「今日って何人ぐらいで?」

「10人ぐらいいたかな。
女子の方が多かったけど。」

「そうなんだ。」


こうして他愛もない話をしながら、クリスマスは過ぎていった。


年末年始、圭司は実家に帰るから私も一緒に行かないかと誘ってくれたけど、私はそれを断っていつもの大学メンバーで初詣に出かけた。


ひいたおみくじは中吉で、恋愛のところには『想い人再び出会う』と書いてあった。


この時は、この意味を深く考えていなかったけれど…。


お正月も明け、またいつもの日常が始まった。


いつものように大学に行き講義を受け、バイトまでテラスで時間を潰していた。
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