もう一度君に恋をする
ずっとずっと心の奥にしまいこんでいた人。
「…雄大。」
私の目の前に立っているのは、紛れもなく雄大だった。
「何で泣いてるんだよ。
久しぶりに会えたんだから笑って。」
ニコッと笑う雄大。
そんな事言われても、驚きすぎて笑えない。
すでに涙で顔がグシャグシャになっている。
「千尋、この大学変えてなかったんだな。」
「うん。雄大も。」
「うん。元気そうで良かった。」
優しく笑う雄大が好きだった。
またその顔を見れるなんて思っていなかった。
本当はまだまだ沢山話をしたかったけれど、バイトの時間が迫っている。