もう一度君に恋をする


講義が終わり、合コンに参加するメンバーで適当に時間を潰し、会場の個室のある少しお洒落な居酒屋へと向かう。


すでに相手の男の子達は来ているみたいで、少しだけ緊張しながらみんなの後をついて行った。


個室の扉を開けると4人の男子の姿。


「お待たせ〜。」


真央がそう言いながら中に入ると、男子達は待ってましたとばかりに歓声を上げた。


緊張していた私はずっと下を向いていて、そそくさと靴を脱ぎ座敷に上がった。


「千尋?」


という声が聞こえて、無意識に顔を上げると目の前には雄大が座っている。
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