もう一度君に恋をする
「俺達が高校生で再会した時も、ぶつかったんだよな。」
「覚えてたの?」
「忘れないよ。」
雄大が覚えてくれていた事がすごく嬉しかったし、久しぶりに向き合って話して、目が合うだけで胸が苦しくなる。
必死に落ち着かせようと、ジュースの入ったコップに手を伸ばすが、その手が震える。
「大丈夫?」
それに気付いた雄大が心配そうに私を見ている。
「うん、大丈夫。
なんか久しぶりだから緊張してるのかも。」
早口になってしまいさらに自分を追い詰める。
「俺に緊張しなくたっていいじゃん。」