もう一度君に恋をする
フワッと笑う雄大を見て、それだけで少し落ち着けた気がする。
私は雄大のこの笑顔が大好きなんだ。
「ケータイの番号、交換しない?」
「えっ?」
不意に雄大が言った言葉は、私を嬉しくさせたが戸惑いも感じた。
だって、それを聞いてしまったら私はまた雄大に縋りついてしまう。
「…彼女とは…どうなったの?」
これをちゃんと聞かないと私はまた同じ過ちを繰り返すだけ。
ギュッと目をつぶり答えを待つ。
「別れたよ。」
それはあっさりと返された言葉だった。
「えっ?」