もう一度君に恋をする
前によく待ち合わせしていた街中のベンチ。
久しぶりに行くと自然と笑顔になって、そっとそこに腰かけて雄大を待つ。
いくらも経たないうちに雄大が歩いて来る姿をみつけた。
一歩また一歩と近付いて来る雄大に、私も立ち上がり近付いて行く。
それに気付いた雄大の口元がフッと緩んだ。
「おはよう。」
「おう。」
「なんかこんな風に待ち合わせるのって久しぶりだから照れちゃうね。」
「そうだな。」
こうして並んで歩く事にも幸せをかんじる。
けれど、まだ少し実感が湧かないのも事実。