もう一度君に恋をする
・1年記念日
雄大と再会してから、私達はほぼ毎日のように連絡を取り合っていた。
休み時間も雄大のメールに返信する為、ケータイをカチカチいじっていると、
「チロ、また初恋の彼?」
真実が私の前の席に座り顔を覗き込んできた。
「うん、まぁそうだよ。」
私は真実の顔を一瞬だけ見て、またケータイ画面へと目を戻す。
「いいの?
石森、妬かない?」
「将太には…言ってない。」
「だよね。
言えないよね。」
「…うん。」
言えるわけがない。
でも、私は雄大とのメールや電話が毎日の楽しみになっていた。