もう一度君に恋をする


そんな私の視界にジッポが入ってきて、そのケースの前に立ち寄る。


高校生の頃はもちろん吸っていなかった煙草を、大学生になって再会した雄大は吸っていた。


プレゼントはこれにしようかなと思っていると、会計を終えた雄大が戻ってきた。


「飯でも行く?」

「あっ、うん。」


そのまま私達はお店を出た。


パスタでも食べに行こうかと並んで歩いていると、


「チロ〜。」


私を呼ぶ声が聞こえ振り返る。


そこにはお兄ちゃんと紀香ちゃんが居て、2人はこっちに歩いてきた。


「もしかして貴弘くん?」
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