もう一度君に恋をする


「えっ、すっごく嬉しい。
雄大、ありがとう。」


とってもとっても嬉しくて、涙が流れる。


「これから、一緒に幸せになろうな。」


そう言って、雄大は私の右手を持ち薬指に指輪をはめてくれた。


「こっちは、まだ待ってて。」


って、左手を指差し雄大は優しい笑顔を向けてくれる。


さらに涙が溢れてきて、せっかくの雄大の笑顔がかすんでしまう。


離れる事を決断した18歳の夏から約2年、私達はようやくしっかりと抱きしめ合う事が出来た。


雄大と付き合い始めてからちょっと経って、偶然圭司と街中で会った。
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