もう一度君に恋をする
掃除をさっさと済ませて、私達は元気よく教室を飛び出す。
玄関に向かうとそこには見慣れた人。
「将太っ!」
そっと近付き、驚かすように背中に飛び付いた。
「わぁっ!」
案の定、物凄く驚いている。
「チロ、ビックリさせんなよ〜。」
怒るわけでもなく私の頭をガシガシ撫でるこの人は、私の彼氏の将太(しょうた)。
将太もまた1年の時に同じクラスで仲良しだった。
2年では選択教科が違う為クラスが離れる事がわかっていて、
1年の秋頃将太に告白をされ付き合う事に。
「みんなで何処行くの?」
「クレープ食べに行くの。」