もう一度君に恋をする
放課後
「チロ、帰るぞ。」
「あ、うん。」
今日はバイトがないらしく、将太が教室まで迎えに来た。
「じゃあ、真実また明日ね。」
「うん、またね。」
帰り支度をしている真実に手を振り私は教室を出た。
「今日はどうする?
俺ん家でいい?」
「あー、うん。
いいよ。」
私達は手を繋いで将太の家へと向かう。
将太の家は学校から歩いて行ける距離にあって、途中コンビニに寄って飲み物を買った。
「ただいま。」
「お邪魔します。」
パタパタと玄関にかけてきたのは将太のお母さん。
「おかえり。
千尋ちゃん、いらっしゃい。」