もう一度君に恋をする
「いってきます。」
「気をつけてね。」
翌朝、小さめの旅行カバンを持ち待ち合わせの場所へと向かう。
「チロ!」
「将太、おはよう。」
「おはよ。
いっぱい寝たか?」
「うん!」
将太はそっと私の手を握り、歩き始めた。
電車に乗り目的地の遊園地へと向かう。
「やっぱ人めっちゃいるな。
チロ、ちっこいから迷子になるなよ。」
遊園地の入口は家族連れやカップル、沢山の人達で溢れていた。
はぐれないようにと将太の手をしっかりと握った。
「よし、行くぞ。」
「うん!」
フリーパスを買いいざ園内に足を進める。