もう一度君に恋をする


こんな風に肩を並べて歩くなんて何年振りなんだろう?


チラッと横目で見ても顔を上げないと見れないぐらい雄大の背は高くなっている。


昔は私と変わらない背丈だったのに。


やっぱり時の流れを感じてしまう。


何処に向かうとも決めていなかった私達の足はカラオケへと向かっていた。


部屋に入りドリンクだけを注文する。


「そういえばさ、お前友達からチロって呼ばれてなかった?」

「あぁ、うん。
ちっちゃい犬みたいだからチロだって。
まぁ、私にはピッタリかな?」

「アハハ、確かに。」


雄大は納得したようにケラケラ笑っていた。
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