もう一度君に恋をする
「千尋は…俺が転校した後どうだった?」
「えっ?」
雄大の突然の質問に私はすぐに言葉を発する事が出来なかった。
「…色々あったよ。」
雄大が引っ越してからの私は、前より元気がなくなっていた。
やっぱりすごく寂しかったし、もう会う事なんてないと思っていた。
雄大が引っ越したのは隣の市だったのに、あの頃の私達にはすごく遠くに思えたんだ。
今ならケータイがあるしメールのやり取りだって簡単に出来るのにね。
「雄大が引っ越しちゃって、毎日つまんなかったんだ。
休み時間もね、みんなと鬼ごっこするより教室でボーッとしてたし。」