もう一度君に恋をする


「千尋は…俺が転校した後どうだった?」

「えっ?」


雄大の突然の質問に私はすぐに言葉を発する事が出来なかった。


「…色々あったよ。」

雄大が引っ越してからの私は、前より元気がなくなっていた。


やっぱりすごく寂しかったし、もう会う事なんてないと思っていた。


雄大が引っ越したのは隣の市だったのに、あの頃の私達にはすごく遠くに思えたんだ。


今ならケータイがあるしメールのやり取りだって簡単に出来るのにね。


「雄大が引っ越しちゃって、毎日つまんなかったんだ。
休み時間もね、みんなと鬼ごっこするより教室でボーッとしてたし。」
< 43 / 201 >

この作品をシェア

pagetop