もう一度君に恋をする
「…同じ学校の子?」
そう聞いた私に雄大は“あぁ”と一言。
下を向いたまま、私を見てはくれない。
「麻衣って…彼女?」
聞かなくてもわかっていたのに、何でか聞いてしまった。
ゆっくり顔を上げた雄大と目が合う。
「うん、そう。」
チクリと胸が痛む。
「何だ、雄大彼女いたんだ。」
わざとらしく笑顔を作る私。
けれど、雄大の顔は不機嫌なまま。
「どんな子なの?」
「えっ?…普通の子。」
「彼女も同じ学校なの?」
「うん。」
「写メとかないの?」
「ないよ。」
「そっか。」
うまく会話が弾まない。