もう一度君に恋をする
景子は好きな人すらいないようで、さーちゃんは夏休み中に別れてしまった。
最近のさーちゃんの口癖は『彼氏ほしい』
だからと言って、私達がさーちゃんに男の子を紹介する事はなかった。
ガヤガヤと学生で溢れるバスは街へと到着。
とりあえず私達はお目当てのクレープ屋さんへと向かう。
「わぁ、新商品だって。美味しそう。悩む〜。」
クリアケースの中には何種類ものクレープのサンプルが並べられていて、
私は一つ一つを見ていく。
「チロ、決まった?」
真実が私に声をかけてきて、ふと3人を見る。
「もうみんな決まってるの?」