もう一度君に恋をする
放課後、いつものようにバスに乗り街へと向かう。
最初はプラプラとお店を見て回っていたけれど、疲れたのでファストフード店に入った。
「何かカップル率高くない?」
さーちゃんはキョロキョロ周りを見渡しコソッと耳打ちしてくる。
確かに周りには高校生カップルが沢山居た。
「さーちゃんも早く次の恋見つけたら?」
なんてからかっていた。
「ねぇチロ、石森と何かあった?」
「えっ?」
いつも通りにしていたのに、さーちゃんは私のちょっとした事に気付いてくれた。