もう一度君に恋をする
そう思いながら、いつも通りの私を演じていた。
「悪ぃ、遅くなって。」
「大丈夫だよ。
でも、私お腹ペコペコだから早く食べよう?」
「おう。」
昨日、電話で約束した通り私達はお昼を一緒に食べ始めた。
「今週、土曜日まで休みなしだわ。」
「そうなの?
仕方ないよね。この前連休取っちゃったし。」
お弁当を食べながら他愛ない話をする。
「たまにはどっか出かける?」
「うん、そうしよう。
私、映画観たい。」
「映画?いいよ。」
将太と一緒に居る時は雄大の事を考える事はなかった。