もう一度君に恋をする


そう思いながら、いつも通りの私を演じていた。


「悪ぃ、遅くなって。」

「大丈夫だよ。
でも、私お腹ペコペコだから早く食べよう?」

「おう。」


昨日、電話で約束した通り私達はお昼を一緒に食べ始めた。


「今週、土曜日まで休みなしだわ。」

「そうなの?
仕方ないよね。この前連休取っちゃったし。」


お弁当を食べながら他愛ない話をする。


「たまにはどっか出かける?」

「うん、そうしよう。
私、映画観たい。」

「映画?いいよ。」


将太と一緒に居る時は雄大の事を考える事はなかった。
< 62 / 201 >

この作品をシェア

pagetop