もう一度君に恋をする
私は将太の隣に居て、いつ心から出ていってくれるかわからない雄大を胸に置き季節は過ぎて行った。
「もう3年生なのか。
今年は受験で遊んでられないね。」
「本当だよね。」
北国なので開花宣言が出るのはもう少し先。
まだ咲かない桜の木を横目に私は3年生になった。
いつものメンバーでハンバーガーを食べながら、受験生になった事にそれぞれがため息をつく。
真実は福祉の専門学校、景子は短大、さーちゃんと私は大学を目指していた。