もう一度君に恋をする


待ち合わせ場所には忘れる事が出来なかった雄大が立っていた。


「…雄大?」


後ろ姿に声をかけ、振り返った雄大を見て“会えて良かった”ただそれだけを思っていた。


「いきなり呼び出して悪い。」


雄大は少し痩せたように見える。


じっと目と目が合って逸らす事が出来ない。


胸が苦しくなって、こんなにも私は雄大に会いたかったんだって。


その胸に飛び込みたい気持ちをグッとこらえる。


「ずっと連絡してなかったよな。」

「そうだね。」


周りの喧騒に邪魔されたくなくて、2人きりで話せる場所へと移動した私達。
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