もう一度君に恋をする
「チロ、俺夏休み前でバイト辞める事にしたんだ。
だから、一緒に受験勉強しようぜ?」
「うん。」
ゴールデンウイーク明けの学校。
久しぶりに将太とランチタイム。
「だからそれまではバイト漬けになるかもしれない。
構ってやれなくてごめんな。」
「大丈夫。
将太よりも勉強頑張っていい大学に入るから。」
「ハハハ。
それは楽しみだな。
頑張れよ。」
この時の私は、将太と会わない時間を雄大と会う時間に回せると喜んでいた。
何てズルイ女なんだろう。
雄大と会った日から、私達はまた連絡を取り合うようになった。