もう一度君に恋をする


そんな将太を傷付けたくなくて、私は何も言えないでいた。


他の人を想っている時点でもう傷付けてる事にはかわらないのに。


自分の事しか考えていない私が嫌になる。


うやむやなまま私は毎日を過ごしていた。


そんなある日。


「チロ、今日話あるから予定入れないで。」


いつもとは違った顔つきの将太が教室に来ていた。


「どうしたの?
予定はないけど、今出来ない話?」

「うん。
とりあえず放課後な。」


それだけ言うと、将太は自分の教室に戻っていった。


本当は、何を言われるか何となくわかっている。


きっと私の最近の行動だと思う。
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