もう一度君に恋をする


次の瞬間、


「チロ、ぶつかる!」


という景子の声とほぼ同時に、


ドンッ!!


「キャッ!」


私は何かにぶつかってしまった。


ちっこい私はその衝突で尻もちをついていた。


「いった〜い。」

「チロ、大丈夫?」


3人が私を囲み、手を貸してくれて立たせてくれた。


「あの〜、大丈夫っすか?」


心配そうな男の人の声が聞こえ、私はそちらに顔を向けた。


そこには高校生の男子が3人居て、そのうちの1人がすまなそうに私を見ている。


「大丈夫です。
私がちゃんと前見てなかったんで、ごめんなさい。」

と軽く頭を下げた。
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