もう一度君に恋をする
「そろそろ帰ろうか?」
今、これ以上一緒に居たら私は雄大に“好き”と言ってしまいそうな気がして、自分から帰ろうと立ち上がった。
「そうだな。」
私に続き、雄大もベンチから立ち上がり私達はバス停に歩きだす。
「今日はありがとうな。」
「ううん。
雄大、時間作ってくれてありがとう。」
「じゃあ、また連絡するな。」
「うん。おやすみ。」
「あぁ、おやすみ。」
タイミング良く来たバスに乗り込み、雄大との時間は終わり。
揺れる車内から雄大を見る。
“好き”だと言いたくても言えなくて、心がギュッと締め付けられた。