もう一度君に恋をする
「あっ、ごめん。
ありがとうね。
でも、その日は家族で祝ってもらう事になったんだ。」
「そっか。
じゃあ仕方ないね。」
「本当ごめんね。」
「ううん、いいんだよ。」
本当は家族に祝ってもらう話なんてない。
ただ、もし雄大が誘ってくれた時の為にと、真実とさーちゃんの提案を断った。
そして、誕生日当日。
結局、雄大からの誘いはなく私はいつも通り学校に行った。
真実とさーちゃんからプレゼントをもらい、景子とは距離があいたままだった。
いつもより早く授業が終わり、私はトボトボと家路を辿る。