風俗嬢
6.
あれから一度、私の生存を店長にメールで知らせた。

「元気です」

だけど、それから店長とは連絡をとってなかった。



連絡を取ってしまうと、私はきっと戻りたくなってしまう。

いま一度店の個室に入れば、あの頃の私が蘇ってくる。

そんなことは、わかってたくせに。

私は店長に2ヶ月ぶりに連絡をしてしまった。


「明日お店に行ってもいいですか?店長殿に久しぶりに会いたくて」

なんてメール

返事はすぐ、

「かまんよ~何時ぐらい?」

「3時ぐらいでお願いします」

「了解~!はよねないかんで~」

ほら。

この人はやっぱりわかってる。

私を。

最後の一文がうれしくて、店長にはかなわないなと思ったよ。


お見通しだなぁ。


素直に眠剤をかじって眠りについたよ。

店長、ありがとうね。
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