ドキドキ☆秘密の寮母さん!?
「俺な、彼方が鈴奈ちゃんと2人っきりでおりたいから救護係りを頼んだんやと思ってた。ごめん。」


それを聞いた瞬間、彼方は笑い出した。



「あはは。俺、そこまで頭回ってませんでした。健二さん、賢いっすね。体育祭、鈴奈と2人っきりですね、俺。」


そう言って彼方はまだ笑い続ける。



「笑うなぁ。俺、真剣焦ったんやから。彼方に取られるんちゃうかなって。」



俺がそう言った瞬間、彼方は笑うのをピタリとやめた。



「健二さん、俺、本気ですよ。」



一瞬、その場の空気が凍りついたような気がした。





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