ドキドキ☆秘密の寮母さん!?
彼方クンが、あたしが見ているのに気付きこっちにやって来た。


女の子達は、次の競技を見るために戻って行く。


「鈴奈。ごめんな、疲れたんじゃね?」


さっき、女の子達に向けられた笑顔があたしに向けられる。


ズキズキ…………
胸が痛い。




あたしは、この胸の痛みを隠すように話しかけた。



「平気。彼方クン、何の競技出るの?」


「代表リレーかな。俺、結構速いんだぜ?」

得意そうに言う彼方クン。

「そうなんだ。頑張ってね。」


あたしは、笑顔で答えた。




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