ドキドキ☆秘密の寮母さん!?
「ううん。鈴奈姉ちゃんのこと考えてた。」


「鈴奈のこと?」


「うん。……今日、凄く寒いから大丈夫かなって…。お腹空いてないかな、喉渇いてないかなって…。さっきから考えてた。」



「………更。」



やっぱり心配してるのはみんな同じなんだよな。


俺は更の頭を抱き寄せた。


「大丈夫だ。健二さんもいるから。」



「…ぅん。……ってか、キモイ。男に抱き寄せられるとか。」


「なっ!?せっかく慰めてやったのに。」


「どうせ抱き寄せられるんなら、鈴奈姉ちゃんがよかったな。」


そう言って、イタズラっ子のように更は笑う。



今はその笑顔に救われる俺がいる。


更…、ありがとな。




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